沿革

1977年に専門図書館協議会関東地区協議会のなかに会社史研究グループが発足、「良い会社史とは何か」を考え,そのためには「社内文書の収集が重要」であるという
基本認識のもとに,活動を開始しました。さらに1979年には中川敬一郎東大教授が初めてドイツにおけるアーキビストの活動について紹介されました。
このような背景のもとに、1981年11月5日、経団連会館において企業史料協議会の創立総会を開催し、会長には花村仁八郎経団連副会長が選任され、協議会としての各種活動を開始しました。その後、後藤新一氏(元三井銀行常務取締役)、渡辺文夫氏(元東京海上火災保険相談役)、歌田勝弘氏(味の素特別顧問)と引き継がれ、現在は5代目石原邦夫(東京海上日動火災保険株式会社相談役)が会長に就任されております。
企業史料協議会30余年の活動は、百数十回に及ぶ見学・研究会、会社史研究セミナー、史料管理セミナー、企業博物館セミナー、25回を数える各地の産業遺産見学・研究会、さらにこの種の研修

 

講座としてはわが国唯一のビジネスアーキビストを対象とした研修講座の開催、小研究会活動、また、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会等との合同研究会などを開催するばかりではなく、 海外視察団の派遣や中国档案学会との相互交流、国際アーカイブズ評議会(ICA)、国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)活動などの国際交流、研究誌「企業と史料」(第1集から第7集)の刊行、年4回ニューズレターの発行に至るまできわめて広範かつ多岐に亘っています。最近では、デジタル化時代に対応した史資料管理の問題にも関心を持ち、新たなビジネスアーカイブズへの取り組みにも傾注しています。
企業史料協議会はこの30余年間に亘って、日本経済の原記録である企業の史資料を確実に後世へ伝え、あわせて企業の文書史資料についての関心を高めるため、幅広くアーカイブズ活動を行い、会員相互間の業務交流や水準の向上、史資料を管理するアーキビストの技量、資質の向上に役立つ活動をしてまいりました。

 
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