11月19日(木)の応用コース第3日は、「ビジネスアーカイブズでの資料の保存と管理」「資料の劣化要因と保存対策」の二つの講義と、セミナー会場と同じ建物にある東京大学経済学部資料室の見学、の3本立てであった。 文化財保存環境の研究者である佐野千絵講師(東京文化財研究所)が担当された1本目の講義では、資料を保存する際の場所や空間などの“大環境”について、株式会社TTトレーディングの神谷修治講師による2本目の講義では、紙資料を中心に保存容器などの“小環境”の問題について、それぞれ最近の動向なども踏まえながら学ぶ機会を得た。そして、これらの講義で説明のあった資料保存の取組みの具体例を、経済学部資料室の見学で目の当たりにすることができた。
報告:研修部会 |