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10月7日から始まった「第21回アーキビスト講座」が12月9日終了した。参加人数もこれまでになく多く、企業の中で少しずつアーカイブズへの関心と必要性が高まっていることと考えて良いように思う。その利活用についても企業の担当者が問題意識をもってきているように思う。応用編はテーマごとの総論と事例をセットにして編成した。企業の実務担当者にとってより身近な内容になり、役立つことの多い講義ではなかったかと思う。参加者は近年、講義後、積極的に講師に質問をしたり、参加者同士、名刺交換をされ、交流を図られているのが目立つ。懇親会に限らず講義の中でも双方向の意見交換など盛んになることは喜ばしく、これからもそういった場作りを事務局は増やしていきたい。講師の方の中には、たくさんの講義の用意をされて、時間に収まり切れないケースもあった。参加者の方には申し訳ない気持ちだが、一面、講師の方の熱心さも感じる。なんとか次回以降、検討課題としたい。

(企業史料協議会研修部会 檜垣)

 

10月7日から4週にわたったビジネスアーキビスト研修講座の基礎コースが終了した。安藤先生の講義ではアーカイブズの基本的な概念を総論的に話され、小谷先生からは諸外国の状況や日本のアーカイブズ事情とその問題点を実例とともに紹介され、興味深く聞くことができた。アーキビストとしての役割や考え方について武田先生からは時代の流れの中で史料の在り様は変わってきているので、変遷の中から史料をどう読み取っていくかが必要で、またそれが楽しみだと学ぶことが出来た。橘川先生は企業の年史編纂担当者が史料とどう向き合い、デジタル時代にどう対応するのか、参加者との質問を中心に活発な講義となった。 
基礎講座は理論中心になりがちであるが、企業のアーカイブズに取組むアーキビストにとって知識として知っておくことは実務に入ってもとても大切なことと思う。

基礎講座の第1回終了後ささやかな懇親会がもたれた。近年、参加者同士が積極的に名刺交換をして交流する場となってきているように感じる。同じ問題意識をもつ参加者同士、とても有意義なことだ。

(事務局 檜垣)
 

当協議会個人会員の山際康之氏のご著書が、ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞されました。

受賞:
ミズノスポーツ振興財団主催 2015年度第26回ミズノ スポーツライター賞優秀賞
    
対象作品:
山際康之『広告を着た野球選手〜史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦』(河出書房新社)


詳細は下記URLをご覧ください。


 

3月8日(火)に中央大学駿河台記念館において、第5回博物館セミナー「これからの企業ミュージアム」が開催された。

近年、企業ミュージアムが脚光を浴びるようになり、協議会としては久しぶりの博物館セミナーであった。今回は一般的な博物館とはイメージが異なるが、活用目的や、理念、運営方法の異なる3館の事例発表と丹青研究所の石川貴敏氏の「企業ミュージアムが果たす役割」という総論をいただいた。

3館は、エース(株)の「世界のカバン博物館」、(株)セブン&アイHLDGS.の「伊藤研修センター」、キッコーマン(株)の「もの知りしょうゆ館」であった。様々な利用者層に対する対処のしかたや、親企業の理解のあり方など、いろいろな角度からのお話を聞くことが出来た。

後半は石川氏を中心に「企業ミュージアムの展望」というタイトルのフォーラムがあり、これから求められることについて話し合いが活発に行われた。参加者は新しい知見を得たのではないだろうか。

担当:研修部会
 

3月1日(火)、中央大学駿河台記念館において約80名の参加者のもと、第8回資料管理研修セミナーが開催された。タイトルの通りデジタルの管理と活用の課題をテーマに、中央大学文学部の山ア久道教授に総論をお話しいただき、竹中大工道具館、ヤマトホールディングス、ライオンの三機関の皆様に事例を発表いただいた。募集開始後数日で定員になり、あらためてデジタル関連セミナーの人気の高さが示された。

山ア教授には「電子化、デジタル化の落とし穴―情報の管理と活用の力量が試される―」として、デジタルに慣れてきた我々がつい見逃してしまう大切な問題点を気づかせていただいた。

竹中大工道具館の赤尾建蔵館長には、大掛かりではないけれど使いやすいデータベースのお話などをお聞きした。

ヤマトホールディングスの白鳥美紀・100周年記念事業担当シニアマネージャーには、アーカイブズ部署がデジタル化を始められて間もない時期のご苦労の状況などをお聞きした。

ライオンの社史資料室の松村伸彦室長には、デジタル管理が進んでいる事例として完成度の高いデータベースのお話などをお聞きした。

終了後のアンケートでも、かなり高い評価をいただいたセミナーであった。

担当:研修部会
 

12月10日(木)の応用コース第6日(最終日)の前半では、国際アーカイブズ評議会(ICA)のビジネス・アーカイブズ部会(SBA)で運営委員も務める松崎裕子講師(渋沢栄一記念財団)が、企業内においてアーカイブズが持ちうる価値の多様性、そしてそうした価値を実現するための企業アーキビストの基本的な業務のあり方について、国内外の企業の実例を踏まえながら解説された。

後半は「社史編纂とアーカイブズ」に関する事例研究で、ともに東洋紡株式会社の村上義幸講師と松下豊講師の二人から、2015年3月に発刊された『東洋紡百三十年史』の編纂過程、それと並行して整備が進められたアーカイブズの状況などについて、報告があった。1986年刊行の『百年史 東洋紡』をはじめとしてこれが4冊目の社史編纂・執筆となった村上講師からは、社史および企業アーカイブズの意義やオーラルヒストリーの重要性など、自身の豊富な経験に立脚したビビッドな話しが語られた。

報告:研修部会
 

12月3日(木)の応用コース第5日は、共通テーマとして企業ミュージアム(企業博物館)をとりあげた。
前半の「企業とミュージアムの関わりについて」では、広く博物館の調査・研究に従事されている石川貴敏講師(株式会社丹青研究所)が、近年における企業ミュージアムの新設やリニューアルの傾向をはじめ、企業ミュージアム間の連携の状況、公立博物館と企業の連携など新たな動きについて、データや実例をもとに解説された。
後半の事例研究では、2012年11月に開館した「製粉ミュージアム」(群馬県館林市)の設立背景と施設概要、今後の展開や将来像について、運営担当者である株式会社日清製粉グループ本社の田中良和講師による報告があった。
二つの講義を通じて、企業ミュージアムとアーカイブズとの関わりを考える、よい機会となった。

報告:研修部会
 

11月26日(木)の応用コース第4日は企業アーカイブズで、関心が高いテーマである「デジタルアーカイブ」の基本的な知識の講義と、実際に企業で実践する際の課題を2コマで取り上げた。

 デジタルアーカイブを考える上で必要な技術知識は、避けて通れない内容であり、実務上最低限知っておくことで仕事がよりスムーズに進むのではないだろうか。講義内容量が多いこともあったが、既に習熟された方はおさらいとして、そうでない方には良い指針になったと思う。アーカイブズの実務面でのいくつかの事例を挙げた講義は、担当者にとって直面する課題解決に役立つ内容であったと思う。企業アーカイブズに標準型はなく、企業それぞれの実情に即して考えていかなければならない。その意味で今日の講義は有意義なものになったと思う。

担当:研修部会 

11月19日(木)の応用コース第3日は、「ビジネスアーカイブズでの資料の保存と管理」「資料の劣化要因と保存対策」の二つの講義と、セミナー会場と同じ建物にある東京大学経済学部資料室の見学、の3本立てであった。
文化財保存環境の研究者である佐野千絵講師(東京文化財研究所)が担当された1本目の講義では、資料を保存する際の場所や空間などの“大環境”について、株式会社TTトレーディングの神谷修治講師による2本目の講義では、紙資料を中心に保存容器などの“小環境”の問題について、それぞれ最近の動向なども踏まえながら学ぶ機会を得た。そして、これらの講義で説明のあった資料保存の取組みの具体例を、経済学部資料室の見学で目の当たりにすることができた。

報告:研修部会
 

近年、社会的にコンプライアンスの重要性が高まり、「盗用」「パクり」「模倣」といった言葉がニュース等でも話題にのぼることが多い。そうしたなか、11月12日(木)の応用コース第2日は、ビジネスアーカイブズに関連する「法律」がテーマであった。弁護士の伊藤真先生を講師に迎え、著作権を中心に、商標権やパブリシティ権など、企業資料館や社史編纂でとくに問題となると想定される内容を、実際の事件の例などを交えながら解説された。

ビジネスアーキビストが法律の専門家になる必要はないが、実務において、自社の法務部門などに相談すべき事項かどうかを的確に判断できるセンサーを持って欲しい、との言葉で講義が締めくくられた。

報告:研修部会
 

10月29日(木)の応用コース第1日は、企業アーキビストが最低限やっておくべき業務のステップを順に追った内容の講義であった。講師である麗澤大学大学院教授の佐藤政則先生自身が、実際に企業等で資料整理に携わった経験をベースに、紙資料(アナログ資料)とデジタル文書の双方の観点から、実践的な資料管理を進めるうえでポイントとなる事項を、具体例を交えて解説された。

講義の中では折に触れて、受講者に対し、企業アーカイブの活用による自社全体の業務支援を強く意識した能動的・野心的な取り組みを呼びかけられた。


報告:研修部会
 

10月22日(木)、基礎コース最終日として東京大学名誉教授の武田晴人先生の講義でしめくくった。

企業史料はその社会環境や制度、時代背景を念頭に入れ、史料を読み取っていく大切さを学んだ。講義後半では史資料に向き合う姿勢とともに、新たな資料を探す、集める、まとめるための指針は企業の担当者にとって大いに参考になったと思う。

基礎コースを通して、参加者の活発な意見交換と積極的な交流姿勢が感じられ、充実した4日間であったように思った。応用コースが楽しみである。

 

 10月15日(木)に講座の3日目が開講された。東京理科大学大学院の橘川武郎教授の講義で、受講者にとってとても参考になったと思われる3時間であった。
 社史の三つの役割や、さらに社史にはストーリー性が絶対要件であるというお話などここで報告したいことは沢山あるが、特筆すべきは参加者と一体となった全体の構成である。全員の受講のきっかけをその場でお聞きしてからスタートしたことにより、一体感が生まれた。さらに質問時間を大幅にとってのやり取りは素晴らしかった。
 その中で企業にとっての社史の大切さ、資料室の大切さを何度も確認されたことで、終わった後の全員の満足感が伺われる感じがした。

報告:研修部会 

@「デジタルアーカイブの現状と課題」(株)ふじわらロスチャイルド
  坂田恵美子氏
A「超長期保管メモリ・システムの必要性と課題」神奈川大学非常勤講師
  小林敏夫先生

 前半の坂田氏に長期保管のこれまでの推移と現状を、小林先生にそもそも長期保管とはどういうことなのかを解説していただいた。先生は、今これが良しとされているマイグレーションはかかるコストの面からも、根本的な解決策にはならず、長期(出来れば超長期)の保管が可能なメディアの出現を待たなければならないとするお考えです。坂田氏の現状解説には先生もフォローをしていただいた。
 この現状は現在の電子技術が処理する技術に偏っていて、保管(保存してイミの理解を保証する)する技術が全く進んでいないことを表しているということが判り、その深刻さに驚かされた。
 今後はこの大切な課題を機会あるごとに考え、発信していく必要性を感じる。(参加者:42名)

報告:研修部会


 

 10月8日(木)に講座の2日目が開講された。(株)出版文化社アーカイブズ研究所の小谷允志さんの講義で、文書と記録の違いからスタートし、レコードマネジメントとアーカイブズの連続性の問題など基礎的なお話で全体が段々はっきりしてくる。
 企業アーカイブズの課題として、移管の重要性を考えればアーキビストの役割の大切さが浮かび上がってくる。特に、資料がアーカイブズへ来てからの問題ではなく、その前から意識する必要があるという認識はそうは思っていなかった人も多かったのではないか。
 そして日本でなぜアーカイブズが根付かないかを、日本独特の思考の風土にも原因があるのではないかという小谷さん独自の視点での指摘は新鮮であった。

報告:研修部会 

 10月1日(木)に2015年度講座の初日が開講された。初日に相応しく、学習院大学大学院教授の安藤正人先生に、アーカイブズの総論とアーキビストについて、総論でありながら堅くなく、事例を豊富に取り入れてお話いただいた。特に前半は歴史にみるアーカイブズの本質ということで、外国の事例ではあったが、このことを聞くことで、このことを意識のどこかに持つことで、日常の業務の指針になると感じた。それにしても日本のアーカイブズの遅れていると言って語弊があれば、スケールの小ささをあらためて感じないわけにはいかなくなった。
                           
                              報告:研修部会 

 
 9月17日に株式会社資料保存器材をお訪ねして資料の修復作業と保存容器の製造工程を目の当たりにしながらの学習体験をした。場所の関係で16名という少人数であったが、全員が目を輝かせながら熱心に勉強し、質問を繰り返した。はじめて見たり聞いたりした事柄も多かったのではないか。貴重な3時間半であった。
                 
                                 報告:研修部会 

都立中央図書館では、東日本大震災により被災した岩手県陸前高田市立図書館所蔵の郷土資料を修復しています。このたび第一次として受け入れた被災資料の修復が終わりました。資料返還を期に、修復の様子などを記録したDVDが完成しました。

記録はユーチューブでもご覧いただけます。下記リンク先をご覧ください。

「大津波からよみがえった郷土の宝―陸前高田市立図書館郷土資料の修復」
 https://www.youtube.com/watch?v=2YT0uGFYhAc
 

7月10日開催しました第5回資料管理研修セミナー「資料活用のための目録作成のヒント〜資生堂企業資料館での資料整理を事例として〜」の当日の発表スライドを、講師の皆様のご厚意により、下記リンク先のスライドシェアにて公開しております。どうぞ参考にご覧ください。

(3)「アーカイブズ資料記述および目録編成の一例 〜資生堂企業資料館所蔵資料を例に〜」 学習院大学大学院アーカイブズ学専攻 博士後期課程 清水ふさ子

*スライド中のリンク先資料(資料1、等)は公開していません。
*本発表のもととなった清水様の修士論文は、学習院大学大学院人文科学研究科アーカイブズ学専攻事務室にて公開されています。
 

7月10日開催しました第5回資料管理研修セミナー「資料活用のための目録作成のヒント〜資生堂企業資料館での資料整理を事例として〜」の当日の発表スライドを、講師の皆様のご厚意により、下記リンク先のスライドシェアにて公開しております。どうぞ参考にご覧ください。

(2)「目録の標準化とは何か」 東京大学文書館 森本祥子准教授
 


 
 
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