12月3日(木)の応用コース第5日は、共通テーマとして企業ミュージアム(企業博物館)をとりあげた。 前半の「企業とミュージアムの関わりについて」では、広く博物館の調査・研究に従事されている石川貴敏講師(株式会社丹青研究所)が、近年における企業ミュージアムの新設やリニューアルの傾向をはじめ、企業ミュージアム間の連携の状況、公立博物館と企業の連携など新たな動きについて、データや実例をもとに解説された。 後半の事例研究では、2012年11月に開館した「製粉ミュージアム」(群馬県館林市)の設立背景と施設概要、今後の展開や将来像について、運営担当者である株式会社日清製粉グループ本社の田中良和講師による報告があった。 二つの講義を通じて、企業ミュージアムとアーカイブズとの関わりを考える、よい機会となった。
報告:研修部会 |