近年、企業ミュージアムの新規オープンやリニューアルの動きが活発になり、企業ミュージアムの価値や企業におけるミュージアムのポジショニングに変化や見直しの兆しが感じられます。コロナ禍においても多くの工夫や取組みがなされています。企業史料協議会主催「第8回博物館セミナー」は、「企業ミュージアムでつながる」をテーマに、企業ミュージアムの取組みやコロナ禍以降の可能性について考えます。そして、近年リニューアルした企業ミュージアムのなかから、つながりを大切にした取組みや情報発信をされている2つのミュージアムの事例を伺って学ぶ機会とし、また参加の皆様にも交流と議論を深めていただければと存じます。
13:00〜13:05 開会挨拶
13:05〜14:05 講師 石川 貴敏(株式会社丹青研究所 文化空間情報部 部長) 「企業ミュージアムでつながる」 社会情勢とともに、ミュージアムへの期待や求められる役割は変わってきています。一方、COVID-19下のミュージアムでは、困難に直面しながらも多くの工夫が実践されています。「つながる」をテーマに、企業ミュージアムの取組とこれからの可能性について捉え直してみます。
14:15〜15:10 講師 神山 めぐみ(セイコーミュージアム 銀座 学芸員) 「セイコーミュージアム 銀座の事例:銀座から世界へ 創業の地での“つながる”活動について」 2020年8月に創業の地・銀座へ移転したセイコーミュージアム銀座は、今年で設立40周年を迎えます。設立から移転までの墨田区での地域連携活動を振り返りながら、コロナ禍で移転リニューアルの話について、また拠点を新たにスタートした“つながる”活動の一例(SNSでの発信やバーチャルミュージアム)をご紹介します。
15:20〜16:15 講師 袰地(ほろち) 由美子(たばこと塩の博物館 広報担当主任) 「たばこと塩の博物館の事例:広報活動 新型コロナで変わったこと、変わらないこと−改めて考えた “つながる” という機能−」 1978年11月に渋谷・公園通りで誕生したたばこと塩の博物館は、2015年4月、東京スカイツリーにほど近い墨田区横川に移転・リニューアルオープンしました。それから4年と10ヶ月、活動も軌道に乗ってきたように感じていたところに新型コロナウイルスがやってきました。かつてない事態に遭遇し、内外に向けて手探りで対応した当館広報の顛末を一事例としてご紹介します。
16:20〜17:00 交流タイム グループに分かれ、講師・受講者同士の交流を図ります。グループ分けの参考に、企業博物館の分野で関心のあるテーマ・問題意識・コロナ禍のなかの課題などをご記入いただけると幸いです。 |